医者からみれば
あきらかに病気だけど、
患者さんご自身は
ちっとも
困っていないのか、
大したことだとは
思っていないのか、
通院も
薬も
しっかりできない・・・。
言ったことが
伝わっている気がしない!!
そんなとき
ありますか?
みんなを応援する
勇気づけママドクター
福岡詩麻です。
この先、
最悪の場合どうなるかが
想像できてしまうから
こちらはすごく心配しているのに、
ことの重大さを
ちっともわかってもらえなくて、
「仕事で忙しいんで来れません」とか、
「また来ないといけないんですか?」
とか言われると、
がくっときますよね。
ちゃんと
言ったとおりに
受診しない。
しっかり薬を
・飲めてない
・塗れてない
・点眼できてない
と知って、
内心
イラッとしちゃうことって
ありませんか?
↑
この怒りの根底にある感情は
なんなのか?は、
ELM講座で学べます。
「忙しくて
通院できなくてすみません。」
と、逆に謝られることも
ありますが、
そもそも
誰のための通院で、
誰のための治療なのか?
と考えると、
謝る相手は
医者ではないと思うのですよね。
・・・そうです。
通院するか、しないか
治療するか、しないかは
医者の課題ではなくて、
患者さんご自身の課題
なのです!
アドラー心理学の「課題の分離」
その問題を放置した場合に
こまるのは誰か?
という視点から、
「患者さんの課題」と「医者の課題」を
分けて考えます。
以前に、
「子どもの薬はだれのため?」
の記事にも
書いたように、
あくまで、
通院も
薬も
手術も
患者さん
ご自身のためのもの。
あくまで主役は患者さんで、
患者さんの生活、
患者さんの人生です。
患者さんが
どう考えていて、
どうしたいかが
医者の自分が思う
ベストと違うことも
あるけれど、
病気より
治療より
今、優先したいものがあったら、
優先してたっていい。
医者ができることは、
患者さんを応援することです。
でもやっぱり、
医者をしているからには、
目の前の患者さんに
少しでも
よくなってほしいと
思うものですよね。
あきらめて
突き放すのではなく、
患者さんに
今、必要と思うことを
限られた外来時間の中で
少しずつでも伝えることが
できたらいいなと
日々模索中です。
「自分の身体を大切にするということ」
に続きます。