わたしは研究が苦手です。
英文論文を書くのは
学会発表や講演よりも
何倍も苦手です。
研究、
苦手なのに
やめられずにいます。
みんなを応援する
勇気づけママドクター
福岡詩麻です。
医者になって、
もうすぐ18年。
そのうち、15年近く
学会で研究発表しつづけています。
![](https://fukuoka-shima.com/wp-content/uploads/2020/07/201810Shima.jpg)
2018年臨床眼科学会
わたしが所属している
LIME研究会主催で、
2017年秋に
長崎県の島の住民検診をして、
目の病気(マイボーム腺機能不全)の
疫学研究をすることになりました。
この検診の中で、
目の病気と
食事についての
関係も調べたい!
ということになり、
わたしが食事の調査の
担当になることになりました。
食事の調査の方法があるか
ネットで調べて
↓
面識のない
東大の社会予防疫学の教授に
メールを出して
↓
食事の調査の方法を習い
↓
検診会に参加する島民の方に
食事質問表に回答いただいて
↓
その質問表のデータ解析をして
↓
データの統計解析と解釈をして
↓
論文を書き上げる…
研究会代表で
この疫学研究を指揮されている先生が
ものすごい努力をして、
ドクターと
協賛企業の方あわせて
80人以上の方が
島に行って
全島民の60%以上の方が
参加してくださって
それでやっと実現した
検診会のデータなのに
最後の論文を書く段階で、
数年間なかなか
前に進めずにいました…。
なんで
論文を書くのに
何年もかかってしまったか?
それはもちろん
眼科医であるわたしにとって
疫学とか
栄養学とかについては
完全に未知の分野だった
というのもあるのですが、
「苦手…」
「大変すぎる…」
「書ける気がしない…」
「わたしにはできない…」
って、
心の中で自分に
言い続けていたからなんですーー!
![](https://fukuoka-shima.com/wp-content/uploads/2021/01/201904nichigan.jpg)
途中何回か検診会について
学会で発表させていただきました。
医学雑誌の特集企画に
投稿することになり
論文の締切日が設定されたので、
もうやるしかなくなりました。
学生時代の試験勉強のように
締め切りがあると
焦って直前にがんばる ><
こんなに何年も
研究してるのに、
わたし
もういいかげん、
「苦手」
って言っている場合じゃ
ないんじゃないか…(汗)
ためしに
「できる」って設定
にしてみたらどうなるかな?
って思ったんです。
そこから2ヶ月後
論文が書き上がりました。
特集企画の
締切日に投稿し、
査読
(ほかの研究者からの評価、コメント)
に対応し、
投稿から1ヶ月半後に
アクセプト
(論文が雑誌に採択されること)
が決まり
※投稿から掲載まで
数ヶ月~1年くらいかかる
雑誌がほとんどです。
今回投稿したのは
ものすごく事務処理の
スピードが早い雑誌です。
とうとう
論文がオンラインで
公開されましたーーー!!
準備しはじめて4年、
検診会から3年
の月日が経っていました。
実際の論文については
クリニック院長ブログ
>>食事とマイボーム腺機能不全には関係がある!平戸度島スタディ
アクセプトのご報告をしたとき、
社会予防疫学の教授から
いただいたメール
「このたびはおめでとうございました!
先生がたのがんばりに脱帽です。」
!!!
わたし
すごくがんばったんだー!
涙が出そうになりました。
臨床研究は
ひとりではできません。
一緒に研究しようといって、
育ててくださる先生がいる。
こんな言葉をかけてくださる
先生がいる。
研究に協力してくださる方、
参加してくださる方がいる。
たくさんの方との
ご縁と支援に恵まれたおかげです。
感謝の気持ちで
いっぱいになりました。
![](https://fukuoka-shima.com/wp-content/uploads/2020/07/rainbow.jpg)
今回の学び…
「できない」設定だと
ものすごーーく時間がかかって
なかなかできないことも、
「できる!」
「できるようになる!」
と設定するだけで、
何倍もの速さで
できるようになる!
なので、
あなたが今
がんばっても
まだうまくいっていないことが
あったとしても、
「わたしはできる!」
「大丈夫!」と
自分自身のチカラを信頼
してあげてくださいね♡
![](https://fukuoka-shima.com/wp-content/uploads/2021/01/Shima-202006-2.jpg)