勇気づけドクター

戦わなくていいんだよ

研究や学会は
「戦い」です!!

と思ったこと、
だれかに言われたこと
ってありますか?


わたしは
そう思えませんでした…。


し ま
し ま
こんにちは!
みんなを応援する
勇気づけママドクター
福岡詩麻です。

世間から取り残されている?

子育てのために
しばらく研究からはなれて、

学会も
専門医の単位を
ためるためだけに
行っているような状態で、

だんだんそんな自分が
世間から取り残されていくような、
気がしてきました…。

子どもが病気で、
学会場までタクシーで行って帰って、
専門医の単位もらうだけで、
会場滞在時間10分程度のときも
ありましたよ(汗)



その後、
オーベン(元上司)の
クリニックの分院院長として勤めるために
関連病院を退職したころ、

お声かけいただいて
大学外で臨床研究を細々と
再開することになりました。

 

久々の学会に
日帰りで参加しました。

名古屋でした。

学会は戦いです!?

クリニックでの仕事と併行して
臨床研究をすることになりました。

年に3-4回
学会でも発表するようになりました。

世間から取り残された感じは
薄れていきました。


クリニックで働き始めた直後、
2016年春の仙台の学会。
子どもたちが心配で

いつも日帰りしていました。

 

ただ、
自分が研究の世界で
第一人者となるのに
向いているとは思えず、

だから基礎研究者ではなく
医者になったのでしたし、
アカデミックに生きていくのも
このままのわたしでは
無理だなと思ったところでしたし、

 

いっしょに
研究をしてくださっている先生の

「学会は戦いです!!」

のことばに
正直ひるんでしまいました。

 


「戦い」

なのですか…。

 

それぞれ立場や役割がありますので、
日本一、世界一をめざして
心血を注いで
日々競いあい、戦いながら研究されてる
先生方がおられるのはわかっています。

誤解のないように
書いておきますが、
「学会は戦いです!」と
おっしゃった先生も
戦いたくて
戦いはじめたわけではないのです。

たくさんの人と
協力しあったほうが
研究が発展していくと
思っているのです。

 


それも知っているだけに、
「わたしもがんばって戦おう!」
そう思えませんでした…。

戦わなくていいんですよ

そんなとき、
眼科手術学会の教育講演で
お話しするという
お役目をいただきました。


気軽にお受けしてしまいましたが、
いっしょに参加する
いつも指導していただいている先生に

「大役です。
しっかり頑張ってください。」
と言われて、
ことの重大さに気づいて焦りました。

 


テーマは「霰粒腫」

…いわゆる、ものもらいです。

よくある目の病気ですが、
それだけに

学会でスポットライトが
あたることはなかった病気です。


手術をたくさんされている
眼科の先生方が集まる中で、

こともあろうに
わたしの役は、

霰粒腫の

「切らない」

=手術をしない

治療法の解説です。

わたしの専門からすると
完全にアウェイな学会です。


そのころ
ワードローブを整えるため、

ビジュアルイメージコンサルタントの
豊田ふみこさん
個人ショッピング同行を
お願いしていました。

 

ふみこさんに、
手術学会で
何を着て登壇したらいいのか
相談しました。

 


「しまさん。

戦わなくていいんですよ。

 

!!!

そっか!

戦わなくていいんだ!

 

切る立場の先生も
切らない立場のわたしたちも
「敵」じゃない。

それぞれの意見を大事にして、
全体がよくなるように
努めよう!


勧めていただいた
ピンクのジャケットを着て
のぞみました。


右から2人目がわたし



当日、
切って治す派、
切らないで治す派
どちらの先生方も、

そして会場に
集まってくださった先生方も、



「霰粒腫の患者さんに

よくなってほしい!」

その熱い想いは
ひとつなのだということを
強く感じました。



学会は、桜木町のパシフィコ横浜で、
よく晴れた日でした~。

秋にみたばかりの
Hugっとプリキュアの映画思い出して
ひとりでウキウキしてました(笑)

その後…

「戦う気はないんです。」

そう思いながらも、
いつも緊張しながら
学会発表していました。

そもそも
大勢の前で話すのは苦手だし、

よく見られたいとか、
質問にうまくこたえられなかったら
どうしようとか、

理想の自分と戦っていた
のかもしれません。



ふみこさんに
「戦わなくていい」

そう言っていただけたことで、
意識が変わりました。


その後、
それぞれの学会や講演での
自分の立場や
伝えたいメッセージ、
聴いてくださる方のことを
考えられるようになりました。

 

参加されている先生方は
「病気の患者さんのために」
という想いをもった
みんな仲間なのだと思うと、

会場から
応援のエネルギー
感じとることが
できるようになりました。

 

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